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Academyアカデミー

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Release date 2024.11.11
  • 講師対談
  •  
    「スポーツアナウンサー」として「MC」として、第一線で活躍し続ける2人。
    北海道日本ハムファイターズスタジアムMC・八幡淳先生と東北楽天ゴールデンイーグルスでスタジアムMCを務めた山口祐佳先生。
    後進の育成をしていく中で、どんな思いを感じながらアカデミーに取り組んでいるのか。
    「現役アナウンサー」と「講師」の二刀流を続ける2人にお話を伺いました。
     

二人について

八幡:東京で開催した会社の新年会でお会いしましたね!

山口:そのあと、八幡先生のバスケットボールアナウンスレッスンに参加させてもらって、その時と合わせると2回目です。アナウンサーは孤独で、1つの現場に1人で行くので、実はなかなかお会いする機会がないものです。住んでいるエリアも北海道と関東なんです。
 
八幡:山口さんはとにかく明るい方だな、という印象でした。
 
山口:当たり障りないコメント、ありがとうございます(笑)私の八幡先生の印象は、仕事きっちり!情熱的で熱い人!というイメージです。
 
八幡:僕は北海道日本ハムファイターズに2014-2023年、主にスタジアムDJを担当し、今も球団関連のお仕事は続けています。2002年にラジオ番組でデビューして、スポーツMCをメインに担当し始めたのは2005年くらいから。キャリアは20年くらいです。
 
山口:私が東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍したのは、2009-2011年まで。東日本大震災の時でした。MCのキャリアでいうと23年目。多ジャンルで活動をしていたので、スポーツアナウンサーとしてのキャリアはもう少し短いかなというところです。
 

アナウンサーとしての原点

山口:MCのお仕事は、円谷プロダクションでの「ウルトラマンのお姉さん」からのスタートでした。
自分で問い合わせをして「やりたいです」ということを伝えていました。アナウンサーを目指したのではなく「〇〇のお姉さんになりたい」というのが原点。小さな頃、仮面ライダーショーを見に行った時、ステージに上げられたんです。ショッカーが戦っている時、MCのお姉さんがずっと手を握ってくれて、私の中ではそのお姉さんの存在がヒーローでした。私は体育大学出身で体も大きくて、さらに10センチくらいのブーツを履くので、ショーに出演している当時はウルトラマンよりでかくて強そうなお姉さんと言われていました(笑)
その後、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)でエンターテイナーを担当していて、当時のプロデューサーが楽天球団のプロデュースをしていた関係もあり楽天へ入団。エンターテイナーとして球場で踊ったり、盛り上げで喋ったりの出演。
ウグイス嬢の方が退職するタイミングで「ウグイス嬢やってみる?」とお声掛けいただいたのがきっかけです。なので、その時はショートとセカンドも知らない状態からのスタートでした(笑)
 
八幡:僕は、元々小学生の時から人を楽しませるのが好きで、憧れはとんねるず。小さな頃からバイオリンを習っていて耳がよかったこともあり、ものまねが得意でした。クラスのみんなが喜んでくれるのが嬉しくて、人が喜んでくれる職業に就きたかったんです。
大学を卒業して、ホームセンターの社員として新社会人になりました。働いていくうちに、やっぱり自分がやりたいことはやっぱりアナウンサーだなと。ラジオのパーソナリティーは、一旦社会人になった人でも夢を叶えた人がたくさんいると知って、2000年くらいにやってみようと決意しました。先輩に手紙を送って「アナウンサーになりたいんですがどうしたらいいですか」と尋ねたところ、オーディションを受けることに。先にデモテープを渡すなど、人より一歩でも二歩でもリードをしておきなさいとアドバイスをいただいて、地道にデモテープを作りました。結果、300人くらいの中から合格することができました。
 
山口:野球自体へ関わるきっかけはチアドラ(中日ドラゴンズのチアチーム)から。
野球アナウンスの初鳴きは楽天のオープン戦。アカデミーに来てくれるマネージャーさんのような経験もないし、スコアも書けず、野球のセオリーもわからない状態。こういう時はここを見るんだよと先輩に教わりながらのデビューだったので、緊張で記憶がないんです(笑)
 
八幡:初めてスポーツアナウンサーを担当したのは、ディスクドック。いわゆるフリスビーを投げて犬に取ってもらうという競技。それが2005年です。
その頃、番組を担当していた札幌市豊平区のラジオ局で、日本ハムファイターズが北海道に来るということで、野球実況のチャンスがまわってきました。「野球が得意なのでできます!」と即答しました。実はやったことがなかったんですが(笑)それが野球のお仕事の原点です。他局の放送を聞きながらものまねをして、難しい併殺の実況も放送から学んで練習を繰り返しました。

MCの極意

八幡:ラグビー日本代表選手のトークショーのお仕事でMCを担当した時、主催者の方に「お客さんからMCがよかったという感想をいただきました」と言われたことがありました。
スポーツを観戦している人はお金を払ってきている、楽しみたい、学びたいなど何かを得に来ていると思うんです。そんなお客さんに何が提供できるかをファーストに考えるようにしています。トークショーだとプレーの裏側ももちろんですが、ゲストの選手がどういう人なのかという普段知らないことをお伝えすることが大切だと思っています。スポーツ観戦というのは非日常であるという言葉を先輩から聞いたんですが、活躍をして喜ぶ、応援しているチームが負けて悔しがる、こういった普段出せない喜怒哀楽をスポーツ観戦では出していい。出せる環境を整えるのがMCの役割だとい思います。
その場でしか味わえないことを提供する、来てよかったなと思ってもらうことをモットーにしています。
まさに道内発祥の企業キャッチコピーの通り「お値段以上、〇〇〇!」です(笑)
 
山口:八幡先生と全く一緒です!
私は最初がショーのお仕事だったこともあり、その空間に来てくれる人を楽しませるのが役目。MCってマイクを持って話すので目立ちますが、喋ってどうとかではなく、楽しい空気を作る裏方。若いときは、自分が自分がと我が強かった時期もありましたが、先輩に常々言われていた「喋るのが仕事じゃない、空気を作るのが仕事」ということをようやく理解できてきた気がします。
あとは、等身大でいようということも心掛けています。昔は、自分を大きく見せようと必死でしたが、今は着飾らずに現場に臨みます。もちろん現場に立つときはプロでいなくてはならないですが、謙虚な気持ちをいつまでも忘れてはいけないと思っています。

モチベーション

八幡:2011年、芦別市で行われたレバンガ北海道(バスケットボール)の試合で、MC席のすぐ後ろに観客席がありとても近い環境だったんです。第4クオーター、シーホース三河のラストショットが外れて勝利したあと、40代くらいの方が「あーおもしろかった」と言って席を立ちました。
今までお客さんからいただいた中で一番嬉しかった言葉です。現場に入る時には、それ以上の言葉をいただけるように頑張ろうと、心の支えにもなっているし柱にもなっています。もっとこうしようという工夫が生まれている理由だと思います。
 
山口:私は、お客さんの笑っている姿が嬉しいです。なかなか直接話す機会もないので、そんな顔を見たくて頑張ります。仕事をしたあとに、スタジアムの門の近くまで行って、お客さんがどんな表情をして帰るのかを見ていました。「また来ようね」と言っている声は嬉しかったです。
私が初めて明治神宮球場に行った時、いつもテレビ中継で見ている古田選手、高津選手と同じ空間で息を吸っている!と感動したのを強烈に覚えていて、この場所にまた来たいと思ってもらえるような空間作りを目指しています。
 
八幡:札幌ドームでは、駅までの混雑を避けるため、警備員さんがお客さんを都度止めるという道のりになっていました。普通、止められたら人はあまりいい気分はしないですよね。でもその警備員さんにハイタッチしているお客さんを見たんです。それを見て、今日はいい空間を作れたんじゃないかなと思いました。ちなみに警備員さんもハイタッチしていました(笑)警備員さんもそういう空間を演出していて、周りのみなさんに自分が支えられたということを忘れてはいけないと強く思った出来事でした。

キャリアを重ねて

山口:レッスンでは「本番を練習にしない、練習でできないことは本番ではできない」これは失敗をたくさん経験してきたからこそ、生徒に伝えたい想いです。私は失敗エピソードがたくさんあるんです。OJTで怒られて、それを重ねて今があるので、経験を伝えるのがアカデミーだと思っています。
また、いろんな目的の方が通われます。野球部マネージャーさんや少年野球のお母さんでうまくなりたい人やプロ野球に入るのが夢という方や、様々な目的を達成していくお手伝いが出来たらと思っています。みなさんの求めているものに沿って、おいていかれている感じがないように。プロ野球でのエピソードだけではなく、スポーツMCやスポーツ以外のお話など、身近に感じてもらえるようなことをお話ししています。
 
八幡:僕も失敗談というか、我が強い時期がありました(汗)
信頼している方に「君は教科書通りのインタビューはできるけど、相手がぽろっと言ってしまうようなインタビューはできないよね」と言われて。これはどんな現場でも一緒だなと感じる瞬間がありました。これが出来ないと自分の存在価値ってないなって。その言葉をきっかけに考え方が変わりました。

生徒の未来

八幡:今年、エスコンフィールドで日本ハムのパブリックビューイングMCを担当しました。2試合とも負けたんですが「今日すごく楽しかった」というSNSのコメントを見ました。もちろんスポーツ現場は勝敗に左右されますが、それに関わらず、「今日すごくよかったね」という感想をもらえるMCになってほしいと思っています。
 
山口:スクールの短い期間の中で、自分でお金を払って目標があってきてくれているので、もちろんMCはうまくなって欲しい。叶えていくのは自分自身。私たちはそのヒントやきっかけを10回の中でお伝えしている。どうやって学び続けていくのかを、講師や志の高いメンバーから感じ取ってほしいなと思っています。能動的にやりたいと思ったことを自分で動いて得ていく。輝いている人は、人柄や社会人としてもしっかりしている人だなと思うので、いろんなことが学べるこのいい機会に切磋琢磨してほしいと思います。
 
八幡:生徒には、自分がお客さんで行った時にどう言われたら嬉しい?と聞くようにしています。自分発信ではなく、お客さんの方を向いていなくてはならないので。その時に「なるほど」と腑に落ちてくれます。例えば、同じアナウンスでも先頭打者とチャンスの場面では間が違う。相手がどう思うかを考える。成功しても失敗しても学んで伸びていくということを望んでいます。生徒の「気付き」ということを大切にしていきたいです。
 
山口:生徒のみなさんに自分の持っているものを全てレクチャーして、デビューして活躍していく姿を見ることに喜びを感じています。

受講を考えている人へメッセージ

八幡:受講することは踏み出す一歩になると思います。一歩踏み出せる人は、10歩でも100歩でも進めると思います。将来夢があるならば、その機会を今ここで掴んでほしいです。
80歳の人に、「あなたが人生で後悔したことは何ですか」と聞いたアンケートを見たことがあります。1位が「チャレンジしなかったこと」だったそうです。チャレンジには、失敗も成功もあると思いますが、失敗のことを考えたからしなかったんだと思います。その教訓を胸に、後悔するんだったらやってみたらいいかな思います。その一歩がこのアカデミーだと思ってくれたらとても光栄です。
 
山口私も八幡先生と全く同じで、一歩踏み出すと、興味があるなと思うことに対して自分の可能性に気付くかもしれないなと。「やりたいこと」という心の声に素直になると、どんどん未来は拓けると思います。みんな、つぼみさかせようぜ!!

八幡淳(やはたじゅん)
1974年6月23日生まれ。北海道小樽市出身。
北海道日本ハムファイターズのスタジアムMCをはじめ、Bリーグ「レバンガ北海道」やアイスホッケー「レッドイーグルス北海道」など、道内スポーツのMCとして活動。STVラジオ「北海道ライブ あさミミ!」のレギュラーパーソナリティーも務めている。得意分野は野球実況アナウンス。
山口祐佳(やまぐちゆか)
1978年7月4日生まれ。東京都北区出身千葉県育ち。
体育大学を卒業し、ドラゴンズのチアリーダーとして活躍。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでキャストを務め、東北楽天ゴールデンイーグルスのスタジアムMCに就任。現在は、ソフトボールやラグビーなどのスポーツや、商品アドバイザーとして、ショップチャンネルはじめ通販番組に出演。

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